これらの商品は、キルギス共和国で作られており、
適正な価格で仕入れて販売しているフェアトレード商品です。
長らく要望のあった通信販売を開始いたします。
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1.羊毛フェルトとの出会い
副村長がキルギスで2年間青年海外協力隊として働いていたとき、キルギスで一村一品運動を広めるプロジェクトに関わっていました(村人たちと生産団体を作り、地元の素材を使って特産品を作って販売し、収入を向上させることが目標)。その中で羊毛フェルトを作る生産団体もあり、一緒に作ったり、日常生活で使っていくうちに、その魅力にはまっていきました。特に好きなのは、やわらかい手触り、そして、思うがままに成形していける自由さです。それゆえ、ハンドメイドの羊毛フェルトには独創性があり、完全に同じものというのは存在せず、一つ一つに作り手の思いがこもっていて温かい作品になっています。

2.キルギス
基本情報はこちら(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kyrgyz/data.html)でご確認いただくとして、私が伝えたいキルギスの様子を書きます。
中央アジアに位置し、旧ソ連の国です。そのため、ロシア人も沢山住んでいて、ほとんどのキルギス人はキルギス語とロシア語のバイリンガルです。
山々が連なり、どこまでも続く広い草原が広がり、家畜たちが道を横切るというような日常風景です。
自然が豊かで、四季に応じて花が咲いたり、果樹が実ったり、雪が降ったりと、様々な美しい景色を楽しむことができます。
キルギスでは、日本人は兄弟で、肉好きがキルギス人に、魚好きが東へ渡って日本人になったという言い伝えがあり、とても親日の国です。


3.羊毛フェルトの作り方
〜羊毛の準備〜
羊たちは温かいモコモコの毛をまとって山岳地帯の寒い冬を越します。
春を迎えて草原を駆け回るころ、その毛を刈り取ります。
粘り強く棒を使ってほこりを叩き落とします。
マシーンを使って羊毛を整えて準備完了。


~草木染~
キルギスに自然に育っている植物を使ってフェルトを染めていきます。
自然の色なのでとても柔らかい色になります。

~ウェットフェルティング~
せっけん水でフェルトを押し固める伝統的な方法です。
日ごろから、座布団やカーペット、スリッパなどをフェルトで作って日常的に使われています。この方法だと、どんな大きさのもので作れるので、 数人が横に並び、息を合わせて作業をすることで、移動式住居の下に敷く大きなカーペットも作れます。



~ニードルフェルティング~
最近日本でも流行りましたが、とがった針で羊毛をちくちくつついて固めていく方法です。なかなか根気のいる作業で、時には指をさすこともあります。慣れないとうまく成形するのは難しく、熟練の技が必要です。

4.羊毛フェルトのお手入れの仕方
~汚れ~
せっけんで押し固めて成型すると縮んでいくように、
洗濯機で洗ったリ水でごしごしすると縮んでしまうことがあります。
布などを濡らして汚れた部分をトントンして汚れを取るのが最善です。
~毛玉等~
毛玉や少し毛が飛び出してきてしまったものは、
ハサミでチョキチョキすると良いです。
引っ張るのはNG.
5.さいごに
最初、このプロジェクトに関わり始めたころは、
皆さん自由に思うがままに商品を作られていました。
品質に関する認識にはばらつきがあり、
正直これは売れないという状態のものもありました。
しかし、無印良品さんと協業する機会を頂き、
求められる品質基準をクリアするために四苦八苦したことを機に、
品質に対する認識が変わり、
ぐんと作品のレベルが上がりました。
現在も無印良品さんとの取引が続いており、
彼女たちの技術が認められたことをとてもうれしく思っています。
どんどん進化していく彼女たちの作品、
しかし作品が持つその柔らかさ、温かさ、やさしさは変わりません。
大切な方へのプレゼントに、自分の生活のアクセントに、
是非彼女たちの作品を手に取ってみてください。
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