『農業の魅力と可能性』
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  • 執筆者の写真berekenomura

『農業の魅力と可能性』


現在、農業事務所の、新規就農者対象の研修に参加しています。

そちらで、意見発表会があり、原稿を書きました。

テーマは、自己紹介、農業について思うこと、今後の展望です。

自己紹介以外の部分をシェアしたいと思います。

2. 農業を始めて

これから研修というタイミングで妊娠が発覚しましたが、師匠は妊婦の私を拒否す

ることなく研修に参加させてくれ、出産当日まで畑にいました。産後1週間で家に戻

ってくると、家が菜花だらけ。一人じゃ徹夜でも無理でしょうという量だったので

、子育てしながら菜ばなの出荷作業をしました。産後1か月後にはバウンサーに子供

を乗せて畑に出ていました。というように、私の農業は、妊娠出産という一大イベ

ントとともに始まりました。

止まったら死んでしまうマグロのような私にとって、産前産後を農業をしながら過

ごせたのは、忙しく、気分転換もでき、とても良かったです。

周りの農家さんも、私の大きなお腹を見て出産前から気にかけてくれ、息子の誕生

を心待ちにしてくれていましたし、産後息子を連れて畑に出ると顔を見に来てとて

も喜んでくれたり、古着やおもちゃをくれたり、時には作業に集中できるように息

子を預かってくれたりと、農家ならではの気さくなつながりにより、みなさんの温

かいご協力、ご支援の中で子育てをすることができています。

主人も農業に従事しており、夫婦ともに比較的時間の融通が利くので、子供が体調

を崩し保育園に預けられなくなってもどちらかが面倒をみれますし、主人も子供と

の時間を十分に取ることができたりと、時間的には気持ちに余裕を持って子供に向

き合うことができています。

その一方で、経済面では不安が大きいです。OL時代に比べると、労働に対しての

収入の低さに愕然とします。農業一本で子供を無事成人させることができるのかと

心配しています。この点に関しては、基本的な知識や技術を向上させて収穫量を増

やす事はもちろん、この地域で栽培されていない新しい作物への挑戦、利益率が高

く人気の加工商品の開発、販路の開拓、特にネット販売と都会への販路拡充を行っ

ていきたいと考えています。

以上より、農業は、経済的な不安はあるものの、子育て世代にとってはとても魅力

的な職業だと感じています。今後多くの方がこの魅力に気づき、若い世代の農業従

事者が増えていくといいなぁと思っています。

その他、私が感じている農業の魅力は、経営計画・栽培・営業・宣伝・経理等、会

社では分担して行っていることをすべて自分で出来るところ、全ての決定が自分の

責任で行えるところです。

そして、体を動かすことが好きなので、頭も体もバランスよく使う農業は、私にと

って、とても魅力的です。

3. 今後

まずは、農業で生計をたて、子供を無事成人させることが目標です。その結果が出

せれば、多くの方に農業の魅力を示すことができ、農業を勧めることができ、農業

人口増につなげることができると考えています。

最終的な目標として、貧困地域の方々への栽培指導があります。今後、世界の人口

は増え、食糧不足が起こると思われます。そんな時に、少しでも多くの人が食べモ

ノを自給できるよう、貧困地域の方々への栽培指導を行いたいと思っています。子

供が成人してからでないとこれは出来ないのでまだまだ先の話ですが、それまでに

しっかり研鑽を重ね、自分の技術や知識の向上に努めたいと思っています。


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